ゲーム機の製作(Raspberry Pi + Recalbox6.0)
Raspberry Pi 3B+に最新のRecalbox6.0をインストールしてゲーム機を製作します。プレイステーション、PSP、ニンテンドー64、PC-9081、MSX、ファミコン、スーパーファミコン、PCエンジン、ゲームボーイ、アーケードゲームなどのゲームが動きます。
(2019/6/18追記 PSPは動かないタイトルも多い)
マウスやキーボードは不要ですが、ゲームデータを追加するにはWiFi環境が必要です。
今回使った部品の費用は合計1万円弱ですが、ケースを手作りするなど、いろいろきりつめれば6000円くらいでできるかもしれません。
RecalboxはRetropieと比べてエミュレータが高速ですし、あらかじめいくつかのゲームが入っています。
自分でゲームを追加する場合はフリーで公開されているものを使ってください。
1.パーツの準備
メイン基板はRaspberry Pi 3B+ を使います。 3BでもOKです。
(Raspberry Pi Zero WHでも試してみましたがファミコンとアーケードゲームくらいしかまともに動きません→ここを参照)
ケースはあった方がいいですね。私はLEDランプが確認できるように透明ケースを選びました。放熱フィンも付いています。他にもいろいろ面白いケースもありますのでお好みで。
組み立てるとこんな感じです。
電源は2.5A以上の電流容量が必要です。ケーブルはスマホ充電に使われるマイクロUSBです。
Raspberry Pi専用でスイッチ付きのACアダプターが売られていましたので、今回はそれを買いました。
ゲームのコントローラーはPC用のUSBタイプであれば何でも使えるようです。
今回はワイヤレスタイプを買ってみました。BluetoothではなくUSB受信機のタイプです。(私のところではBluetoothがうまくつながりませんでしたので)
あまりかっこよくないですが、価格が有線と変わらなかったし、連射機能も付いています。
マイクロSDカードは余裕を見て32GBにしましたが16GBでもよかったみたいです。(64GB以上を使う場合はFAT32で再フォーマットする必要があります)
あとはHDMIケーブルがあれば準備完了です。
2.Recalbox6.0のインストールです。(ここからはパソコンでの作業となります)
Googleで「Recalbox」を検索すると、このページが見つかります。
ダウンロードを選ぶと、機種別の表が出てきますので3B+を選びます。
どの機種もファイル名は同じですので要注意です。(それぞれ中身は違います)
ダウンロードしたファイルを選択し、右ボタンメニューの7-Zipを使って解凍します。
するとRecalbox.imgというファイルができます。
このファイルをSDカードに書き込むのですが、その前にSDカードが新品なら何もしなくてもいいですが念のためクイックフォーマットするといいかもしれません。
そしてRecalbox.imgを書き込むわけですが、このファイルはディスクイメージですのでコピーするのではなくイメージ書き込みツールを使います。
ツールはどんなものでもいいと思うのですが、私はWin32diskimagerというソフトを使いました。
Googleで「Win32diskimager」を検索してホームページを開きます。
「ダウンロードファイル一覧」のボタンを押すと一覧表が表示されます。
win32diskimager-***-install.exeを選びます。
ダウンロードしてできたインストールファイルをダブルクリックしてインストールします。
インストールが終わったらWin32Diskimagerを起動してファイルとしてRecalbox.imgを選び、書き込みドライブを選んでWriteボタンで書き込みます。
このときドライブを絶対に間違えないようにしてください。
書き込みが終わった瞬間に「フォーマットしますか?」というメッセージが出ますが、ぜったいにフォーマットしてはいけません。
書き込みの終わったマイクロSDカードをRaspberry Piに差し込みますが、向きは基板に対して裏向きに差し込みます。ソケットはよくあるバネ式ではないのでただ差し込むだけです。
電源を入れるとTV画面にタイトルが表示されます。このタイトルは毎回変わります。写真はニンテンドー64のパロディのようです。
3.ゲームコントローラーの設定
しばらく待つとゲームコントローラーの設定画面が表示されますのでAボタンを長押しします。
設定途中でスキップするときは下向きキーを押す。
HOTKEYはSELECT
これでSTARTとSELECTの同時押しでゲームを中断できます。
4.言語の設定(メニューの日本語化)
機種選択の画面でSTARTボタンを押すとメニューが表示されます。
5.WiFi設定
機種選択の画面でSTARTボタンを押すとメニューが表示されます。
認識まで少し時間がかかります。
6.ゲームデータの転送
WiFiの設定ができれば、もうPCからアクセスできます。
ネットワーク上のRECALBOXの下のShareの下のromsフォルダにそれぞれ機種のフォルダがあります。
nesはファミコン、snesはスーファミ、psxは初代プレステ、pspはPSP、gbはゲームボーイ、gbaはゲームボーイアドバンス、gbcはゲームボーイカラー
それぞれのフォルダの中にゲームROMのデータを追加できます。ほとんどのフォルダはそれぞれに対応した拡張子のファイルを入れます。sega32xとPC98はZip圧縮したものを入れるようです。PSX(プレイステーション1)はフォルダを入れます。
------------------------------------------------
WiFi設定してもエクスプローラーのネットワークにRECALBOXが表示されない場合は
ネットワークを右ボタンクリックして「ネットワークドライブの割り当て」で
\\RECALBOX\shareを指定する。
7.補足
MAME(読み方はメイム、ゲーセンに置いてあったゲーム機のエミュレータ)について、、、
最初はなかなか動きませんでしたが、ようやくわかりました。この機種は動かないROMが多いです。(半分くらいは動きません)また親ROMが必要な場合が多いです。それからファイル名は変更しない方がいいようです。
どうやらMAMEのエミュレータは一度起動に失敗すると、その後は動作がおかしくなるようで、もしゲームの起動テストに失敗した場合は一度再起動した方がよさそうです。
MSXはそのままでは動きませんがBlueMSXをPCにインストールしてできるフォルダにあるMachineとDatabaseフォルダをRecalboxのbiosフォルダ内に上書きすれば動くようになります。
無線方式(Bluetoothではなく受信機をUSBに差し込む方式)のキーボード(トラックボール付き)をRaspberry Piに差し込んでみたところ、以前のRecalboxではMSXゲームの冒頭の選択画面でキーボードが効かなかったためほとんどのゲームなどができなかったのですが、今回インストールした6.0では有効になっていました。
これで使えるゲームがかなり増えます。
PC-9801のフォルダは拡張子Zipのみ表示されるようです。FDDのイメージをZIPしたものが使えるようです。日本語フォントをインストールしていないとテキストが???になります。(2019/05/15 解決しました。bios\np2kaiフォルダにfont.bmpを入れればOK)
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PUTTYでのSSH接続
recalboxへのSSH接続することができます。
ユーザー名rootとパスワードrecalboxrootを使用して、ログイン。
Raspberry Piで入力するにはF4でemulationstationを終了した後 Alt + F2キーを押すことでログイン画面になる。
ユーザー名rootとパスワードrecalboxrootを使用して、ログイン。
モバイル化にも挑戦してみました。(ゲーム機のモバイル化)
8.課題
・Bluetooth
(2019/6/18追記 PSPは動かないタイトルも多い)
マウスやキーボードは不要ですが、ゲームデータを追加するにはWiFi環境が必要です。
今回使った部品の費用は合計1万円弱ですが、ケースを手作りするなど、いろいろきりつめれば6000円くらいでできるかもしれません。
RecalboxはRetropieと比べてエミュレータが高速ですし、あらかじめいくつかのゲームが入っています。
自分でゲームを追加する場合はフリーで公開されているものを使ってください。
1.パーツの準備
メイン基板はRaspberry Pi 3B+ を使います。 3BでもOKです。
(Raspberry Pi Zero WHでも試してみましたがファミコンとアーケードゲームくらいしかまともに動きません→ここを参照)
ケースはあった方がいいですね。私はLEDランプが確認できるように透明ケースを選びました。放熱フィンも付いています。他にもいろいろ面白いケースもありますのでお好みで。
組み立てるとこんな感じです。
電源は2.5A以上の電流容量が必要です。ケーブルはスマホ充電に使われるマイクロUSBです。
Raspberry Pi専用でスイッチ付きのACアダプターが売られていましたので、今回はそれを買いました。
ゲームのコントローラーはPC用のUSBタイプであれば何でも使えるようです。
今回はワイヤレスタイプを買ってみました。BluetoothではなくUSB受信機のタイプです。(私のところではBluetoothがうまくつながりませんでしたので)
あまりかっこよくないですが、価格が有線と変わらなかったし、連射機能も付いています。
マイクロSDカードは余裕を見て32GBにしましたが16GBでもよかったみたいです。(64GB以上を使う場合はFAT32で再フォーマットする必要があります)
あとはHDMIケーブルがあれば準備完了です。
2.Recalbox6.0のインストールです。(ここからはパソコンでの作業となります)
Googleで「Recalbox」を検索すると、このページが見つかります。
ダウンロードを選ぶと、機種別の表が出てきますので3B+を選びます。
どの機種もファイル名は同じですので要注意です。(それぞれ中身は違います)
ダウンロードしたファイルを選択し、右ボタンメニューの7-Zipを使って解凍します。
するとRecalbox.imgというファイルができます。
このファイルをSDカードに書き込むのですが、その前にSDカードが新品なら何もしなくてもいいですが念のためクイックフォーマットするといいかもしれません。
そしてRecalbox.imgを書き込むわけですが、このファイルはディスクイメージですのでコピーするのではなくイメージ書き込みツールを使います。
ツールはどんなものでもいいと思うのですが、私はWin32diskimagerというソフトを使いました。
Googleで「Win32diskimager」を検索してホームページを開きます。
「ダウンロードファイル一覧」のボタンを押すと一覧表が表示されます。
win32diskimager-***-install.exeを選びます。
ダウンロードしてできたインストールファイルをダブルクリックしてインストールします。
インストールが終わったらWin32Diskimagerを起動してファイルとしてRecalbox.imgを選び、書き込みドライブを選んでWriteボタンで書き込みます。
このときドライブを絶対に間違えないようにしてください。
書き込みが終わった瞬間に「フォーマットしますか?」というメッセージが出ますが、ぜったいにフォーマットしてはいけません。
書き込みの終わったマイクロSDカードをRaspberry Piに差し込みますが、向きは基板に対して裏向きに差し込みます。ソケットはよくあるバネ式ではないのでただ差し込むだけです。
電源を入れるとTV画面にタイトルが表示されます。このタイトルは毎回変わります。写真はニンテンドー64のパロディのようです。
3.ゲームコントローラーの設定
しばらく待つとゲームコントローラーの設定画面が表示されますのでAボタンを長押しします。
設定途中でスキップするときは下向きキーを押す。
HOTKEYはSELECT
これでSTARTとSELECTの同時押しでゲームを中断できます。
4.言語の設定(メニューの日本語化)
機種選択の画面でSTARTボタンを押すとメニューが表示されます。
5.WiFi設定
機種選択の画面でSTARTボタンを押すとメニューが表示されます。
認識まで少し時間がかかります。
6.ゲームデータの転送
WiFiの設定ができれば、もうPCからアクセスできます。
ネットワーク上のRECALBOXの下のShareの下のromsフォルダにそれぞれ機種のフォルダがあります。
nesはファミコン、snesはスーファミ、psxは初代プレステ、pspはPSP、gbはゲームボーイ、gbaはゲームボーイアドバンス、gbcはゲームボーイカラー
それぞれのフォルダの中にゲームROMのデータを追加できます。ほとんどのフォルダはそれぞれに対応した拡張子のファイルを入れます。sega32xとPC98はZip圧縮したものを入れるようです。PSX(プレイステーション1)はフォルダを入れます。
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WiFi設定してもエクスプローラーのネットワークにRECALBOXが表示されない場合は
ネットワークを右ボタンクリックして「ネットワークドライブの割り当て」で
\\RECALBOX\shareを指定する。
7.補足
MAME(読み方はメイム、ゲーセンに置いてあったゲーム機のエミュレータ)について、、、
最初はなかなか動きませんでしたが、ようやくわかりました。この機種は動かないROMが多いです。(半分くらいは動きません)また親ROMが必要な場合が多いです。それからファイル名は変更しない方がいいようです。
どうやらMAMEのエミュレータは一度起動に失敗すると、その後は動作がおかしくなるようで、もしゲームの起動テストに失敗した場合は一度再起動した方がよさそうです。
MSXはそのままでは動きませんがBlueMSXをPCにインストールしてできるフォルダにあるMachineとDatabaseフォルダをRecalboxのbiosフォルダ内に上書きすれば動くようになります。
無線方式(Bluetoothではなく受信機をUSBに差し込む方式)のキーボード(トラックボール付き)をRaspberry Piに差し込んでみたところ、以前のRecalboxではMSXゲームの冒頭の選択画面でキーボードが効かなかったためほとんどのゲームなどができなかったのですが、今回インストールした6.0では有効になっていました。
これで使えるゲームがかなり増えます。
PC-9801のフォルダは拡張子Zipのみ表示されるようです。FDDのイメージをZIPしたものが使えるようです。日本語フォントをインストールしていないとテキストが???になります。(2019/05/15 解決しました。bios\np2kaiフォルダにfont.bmpを入れればOK)
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PUTTYでのSSH接続
recalboxへのSSH接続することができます。
ユーザー名rootとパスワードrecalboxrootを使用して、ログイン。
Raspberry Piで入力するにはF4でemulationstationを終了した後 Alt + F2キーを押すことでログイン画面になる。
ユーザー名rootとパスワードrecalboxrootを使用して、ログイン。
モバイル化にも挑戦してみました。(ゲーム機のモバイル化)
8.課題
・Bluetooth
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